| 胡蝶の鏡 篠田 真由美 (2005/04/06) 講談社 この商品の詳細を見る |
評価3.5
(あらすじ)
1つの論文を書き上げた桜井京介の様子が最近どうもおかしい。そんな京介を心配する深春だが、そんな中、以前駆け落ちの手助けをした女性がベトナムから日本を訪れてきた。
この桜井京介シリーズも特別好きではないけれど、シリーズを読み始めたのでずっと読み続けているシリーズの1つ。
でも今回、今までよりゆっくりじっくり読んで、今まで発見できなかった面白さが少しわかった気がするので、もう一度じっくりシリーズを読み直そうかかなと思っている。
途中の展開は先がそれなりに読めたけれど、ラストがちょっと驚きだった。
早く桜井京介の秘密に迫る所まで話が進んで欲しい。
この作品では、ベトナムが舞台なので、いろいろとベトナムの歴史が出てくるが、私は歴史上の出来事の名前は知っていてもその中身は何も知らないということを実感した。
学校の勉強では、テストや受験のために名称などを覚えるので、本を読んでいて知らない言葉が多く出てきてちんぷんかんぷんということはない。
でも、その中身や他の出来事との関連はほとんど知らない。
例えば、仏領インドシナという言葉は知っていてもそれが、ベトナムと結びつくなんてことは、この本を読むまでまったく知らなかった。
田中芳樹作の「創竜伝」の中の登場人物、竜堂始は、社会の先生という設定だが、テストで教科書を見ながら答えさせる。確か、知らないことは調べればいいのだという考えを持っていた。
単に言葉を覚えるだけでなく、それを文脈の中で理解できる能力が大切だと私も思った。
でも、今回こういうことを考えれたのも私が単語としてだけでもその名前を知っていたから。
日本の詰め込み教育も悪いことばかりではない。
あるときふとした瞬間に単語と単語が文脈の中で結びつくという経験を今まで何度もしてきている。
それもその単語を知っているからできること。
最近日本の教育について考える機会がよくあるな。
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